零度の華 Ⅰ


女達の光る目は全てあたしへと向けられることとなる


雲雀の奴、狙ってやりやがった


やるせない気持ちはあるが、こんなことでいちいち沈む暇も持ち合わせていない



あたしは堂々と校舎の中に入っていく



いつもの場所にいつもの位置にパソコンを置き、いち早くニュースを見る


そこには速報と文字と共に早朝のことが大きくピックアップされていた



見出しには《無人の車が事故の発端!?》とある




『やはり、逃走したか。確かにサツに事情を聴かれるのは自分達の立場が危なくなるからな』



事情を聴かれ下手な嘘をつくよりも逃げる方がいい



記事には早朝××交差点で車4台を巻き込む大事故が発生と記載されていた


< 121 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop