零度の華 Ⅰ
「じゃ、話を戻そうか。タカ、どうしてこの場所に連れて来たんだ?」
タカに尋ねながら、探るような目であたしを見る
名前は虎山暁月-コヤマアカツキ-
光華の副総長
黒髪に黄色のメッシュを入れている
性格は優しいと有名だが、腹黒だ
あたしはチラッと鷹見の様子を伺う
鷹見はこの場を楽しんでいるように、笑顔で答えた
「もっと、羽空ちゃんのことを知りたくてさ~。それに俺、羽空ちゃんのこと気に入ったから~」
「ふざけるな。俺はこいつとなんて居たくもねぇぞ。フクロウもそう思うよな?」
鮫島はフクロウと呼んだ男の方を見る
足を組みながらソファーに座ってあたしを見るこの男は梟銀夜-フクロウギンヤ-
光華の総長だ
母親がフランス人のため、髪と目は元々銀色
必要以上に喋ることはなく無口に近い
容姿は光華の中で1番、美形だろうな