零度の華 Ⅰ
名前...梟銀夜から聞いたのか
危なかったな
今、上がっていたら鉢合わせしていた
隠し事が多いと人一倍神経を使う
梟銀夜の母親であるクロスラージ・ローズが来て、ある程度時間がたった後に風呂を出た
風呂場のせいか、音が全く耳に届いてこない
それに気配を感じる力も機能していない
いつもならできることが今日はできない状態だ
バスタオルで体についている水滴を拭く
そして、持ってきてもらった着替えを見る
下着は真新しい物であたしにピッタリ
この短時間で買ってきた、とは思わない
と、なれば胸の大きさは同じという事かな
特に親近感は湧くことなく着る
服は短パンにTシャツとラフな格好で動きやすい
何より男物ということで自分にシックリくる
全てを着こなし、ドライヤーを使って髪を乾かす
随分と髪を切ってないため、肩より長くなりショートカットからセミロングへとなっていた