零度の華 Ⅰ
そんなあたしの嘘に反応を見せる
あたしは、続けて話をする
『軽蔑をするならすればいい。そんなの個人の自由じゃない?当の本人は気にしてないし。でも、正義感を振るってもお前達は所詮暴走族に過ぎない』
怒りを露わにした鮫島を抑え、虎山があたしに答える
「別にそんなつもりはないよ」
『あっそ。あたしにはどうでもいいことだな。それより、あたしに何か質問があるなら応える。そのためにあたしをここに連れて来たんだろ?だが、1人1つだけだ』
あたしはチラリと鷹見を一瞥すると、鷹見の顔にはうっすらと笑みが浮かんでいた
ドアに近い壁にもたれかかり、腕を組む
「じゃぁ、先ずは俺から。俺達のことを知っているか?」
『全員の名前と呼ばれ方、性格は把握済みだ』
「どこで手に入れた」
「サメ~。ダメだよ~。質問は1人1つまでなんだから~」
そんなやり取りに耳を傾けずに呑気に欠伸を零す