零度の華 Ⅰ
そして、再び電話をかける
「もしもし!!!羽空ちゃん!?」
『そんなに大声を出さなくても聞こえている』
「ごめん。ごめんね。もう一度話がしたいの。今から会えない?」
今から会って何を話そうとしているか、会ってどうするのか想像つく
『終わったことに興味ない。言ったことは全部本音だ。じゃ』
「ちょっと、まっ」
何も聞かずあたしは電話を切った
はぁ、今日は疲れた
判断能力に欠け、危機感の低下により精神・肉体的にくる
アレの日の前々日、前日は相当疲れが溜まる
「今の電話、ランからか」
後ろには梟銀夜が立っている
本当に気が付かない自分に腹が立つ
『だったら?』
「お前、本当は捨てられたことが悲しいんじゃないのか?」
『悲しい?あたしにそんな感情は持ち合わせていない』
あたしを見てきて、そう思うのか?
確かに、ここに来る前にそれらしい行動はしたな