零度の華 Ⅰ


それに含め、復讐という感情だけで動いていた体が殺す理由をなくした時に、仕事の失敗が多くて話にならない奴がいた



邪魔になるから消したが、こっちの仕事も増えるのでそういうのはやめて欲しい



里見忍にはそれが見受けられない


あたしの仕事が増えなくて済むので安心する




「零(ゼロ)、調子はどうだ?」


『良くないです。それよりも何もなければいいですが』



意味深な言い回しに2人の視線がチラつく





「おい、どういうことだ?何かあるのか?」



里見は邪魔が入られることを拒んでいるんだろう


やっとできる復讐に邪魔が入るのは誰も望まないか




『さぁな。ただ妙に胸が騒いでいる』



こういう勘はよく当たる


劣ることを知らないように的中させる



便利でははあるもののそれでは面白くない

何かあると分かってしまていれば、危機感を感じる時間は短くなってしまう



そう思うのも気分によるけどな


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