零度の華 Ⅰ
そうこうしているうちに目的地へと着く


車から降り、ズカズカと中へ進んで行くとあたし達に気づく者が騒ぎたてる


相手があたし達に銃口を向け威嚇する



無駄なことなのにも関わらず




歩みを止め佇まっていると組長が現れた



「お前達、何者だ。俺達に何の用だ」



あたしと雲雀は目を合わせた後に燕(スワロー)へと目線を移す




「お前達に復讐しに来た。俺の家族を殺したお前にな」


「わざわざ復讐に来たのか。でも悪いな、覚えがない。それに知ったことじゃねぇな」




その組長の言葉で燕(スワロー)の怒りはピークを超え真っ直ぐに向かっていく


銃弾は燕(スワロー)に向けられるも当たることなく返り討ちにされる


こぼれた銃弾はただ立っているあたし達に容赦なく向かう

それを避ける



燕(スワロー)はというと、復讐心を剥き出しにどんどん蹴散らしていく



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