零度の華 Ⅰ

ただ後ろ姿を眺めていると背後から襲ってくる人影が見えた


すぐさま短刀を取り出し相手の胸を突き刺す

刀を引くと崩れ落ちた



『邪魔するな』


一言は受け取られることなく残った





再び燕(スワロー)に視線を移すと、残すは組長ただ1人となっていた



燕(スワロー)とは思えないスピードに力......




復讐とは恐るべき力だ


こんなにも個人の力を引き出せるものがあるだろうか




「あとはお前だけだ」


「クソッ!!こんなガキに!」



一歩一歩近づく復讐者に殺人者が銃の引き金を引くも当たることはなかった




目の前まで詰めよると殺人者が復讐者に命乞いをする



「悪かった。だから見逃してくれ!本当に覚えてないんだ!すまなかった!!」




その行為が怒りを買うことが分からない人殺しは人殺しの手によって殺された




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