零度の華 Ⅰ


2回目のご対面に加え、今のあたしは顔を曝け出している


今日は青の短髪のウィッグに青のカラコン

顔は化粧で少し変え、頬に大きな傷を作っている



特徴的で覚えやすそうな顔をワザと作ることで、それにとらわれてしまうから


あたしの存在を大きく植え付けさせることができる




「お前が零(ゼロ)か」



現に梟銀夜はあたしの顔をジックリと見ている


これで、ここにいる奴らは零(ゼロ)は頬に大きな傷がある男という認識をした




「これはお前の仕業か?」


『今回は俺じゃねぇよ。コイツだ』



あたしはフードを被っている燕(スワロー)を指す



「何のために殺しをする」



梟隆弘がこちらを睨んでくる



『お前らに言う必要なんてねぇだろ。俺達の勝手だ』


「人の命を何だと思っているんだ!てめぇらは!!」



怒りを露わにしてくる雄也





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