零度の華 Ⅰ


悪魔(オウガ)は腹部の痛みに顔を歪ませながら、死神(グリム・リーパー)を睨む


引き金を引くと同時に、死神(グリム・リーパー)がとどめを刺した

死神(グリム・リーパー)には傷一つない



『見事。今のはYesの返事と受け取っていいのか?』


「はい」


これもただの気まぐれでしかない

あたしもいつコイツに殺されそうになるか分からないが、殺せるものならやってみてもらいたいもんだ


無理だろうけどな



死神(グリム・リーパー)から返事をもらったことだし、早くここを片付けよう





あたしは死神(グリム・リーパー)こと、内野亜紀を連れてSQUELETTE(スクレット)のボスのもとへ向かう


亜紀の裏切りに驚き、必死に味方にしようとするが亜紀は心底ウザそうな顔をしている



味方にしたい理由は、あたしを殺し自分の組織の名を上げるため



そのためならプライドを捨ててまであたしを殺そうとする

実に哀れだが同情する心は持ち合わせていない



見るに堪えられず、ここのボスを殺した




あたしは血の付いた上着を脱ぎ捨てる



任務完了だが、もう少しだけ仕事をしておく




< 279 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop