零度の華 Ⅰ
ドアを開ければ、再びドア
パスコードの入力を終えた後、、またもやドア
指紋認証を終えたが、ドア
マトリョーシカのような仕組みで面倒くさい
しかし、これが最後のドアとなり開けると光が差し込む
薬品の臭いが鼻をかすめた
部屋は真っ白に染められているのであたしはここが嫌いだ
一歩一歩、中に入って行くが人の気配が感じられない
ここにいなければ2階にいる可能性が高い
階段を使って2階のある部屋に迷わず向かって行く
あたしのよみ通り、3人がそこに集まっていた
こちらに気づき目を見開く3人
『久しぶり沙也加。そして、初めましてSQUELETTE(スクレット)のNo.5の鎖(チェーン)さん。いや、橘‐タチバナ‐ヒロさん』
「何故、俺の、名を…」
『俺は零(ゼロ)だぜ?』
その一言で納得し恐怖する
"零(ゼロ)"と名乗れば、できやしないこと、ありえもしないことが出来てしまうと納得する