零度の華 Ⅰ
分かってくれる亜紀は恋人のように接してくれる
あたしも女であるため、言葉や行動に気を付けた
歩いているとたくさんの視線を浴びる
メガネをかけている大人のイケメンと大人の女がただ歩いているだけで、こんなにも見られることがあるだろうか
確かに、亜紀はイケメンだから女の目を引く
そんなこんなんで目的地へ着いた
「昼からここへ来ます?」
『2人きりになるのはここしかないだろ?』
あたし達が来た場所はラブホテル
あたしの家は雲雀が盗聴器を仕掛けているかもしれないし、圭のBARには今はいけないから、あたしが思いついた場所はここしかなかった
部屋を選び部屋に入る
部屋の中を確認し、カメラや盗聴されるものがないか探す
どうやらないようだ
いや、当たり前か
「何しているんですか?」
『いや、何もない』
ドサッとベットに座るあたしに対して、ソファーにソッと静かに座る亜紀