零度の華 Ⅰ




組織に興味ない亜紀が、組織の奴と仲良くするはずがない


だが、組織に入ってあたしの行動を観察し、あたしを知ることをしなければならない



そんなことを考えているのだろう

あたしはどちらでも構わない



仕事に支障がでなければそれでいいからな




「では、私はこのままで」




MIUNIT(ミニュイ)に入るという選択は捨てたか

もともと、人と関わることが嫌いなようだな




「あと、1つだけお聞きします。今になって貴女のような方が何故、影武者を必要としているのですか?どんな困難な状態でも回避できる貴女が何故?」


『あたしは面白いことが大好きだ。そのために必要なんだよ。まぁ、後々分かる』



怪しい笑顔のあたしに対して真顔で応える亜紀



コイツが駒として必要なんだ




その後は、これからのことを説明してあたし達はラブホテルを後にし別れた



帰り道、SQUELETTE(スクレット)のアジトの前を通ると、黄色のテープが張ってあった



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