零度の華 Ⅰ
壱
太陽~照らす光~
【この世界には最も明るい"白"と、最も暗い"黒"とがある
しかし、それはいつか入れ替わることもできたりするのだ_____________】
耳にヘッドホンを付け、一冊の本を片手で持ちながら登校する
まるで、周りをシャットダウンするように
あたしはキリのいいところで本を閉じた
「________白と黒が逆転ね」
先程の本に書かれていたことを呟く
フッと鼻で笑う
そんなことある筈もない、そう思いながら
そう簡単に人の心もこの世界も変わることが出来るのであれば、犯罪というものは存在しないし、警察や国家機関など必要のないものとなる