零度の華 Ⅰ


途中、学校で買ったパンを食べた

予定通り、1時間もかからず50分程で終わらせた



資料をまとめる作業が終われば、情報部の部屋から出て2階あるうちの上の階である、37階の暗殺部へ移動をする

エレベーターを降り部屋に入ると、自分の武器の手入れをしている者や雑談をしている者がいる



37階は、暗殺部のフリースペースとなっていて、36階は稽古場となっているのだ

他の部署にもフリースペースは設けられている


しかし、別の階ではなくその階にある


何故、暗殺部だけ他の階にあるかというと、ただ単純に人数が多いから


あたしは部屋の端に座って、依頼の紙を1枚1枚に目を通す



「嫌なくらい人気者で羨ましいことだな。いっそのこと、喰われちまえばいいのに」


あたしのことを見下しながら言うこいつは、鯱(オーカ)


暗殺部のリーダーだ


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