零度の華 Ⅰ
___
8/30
予告した前日に烏(クロウ)にある紙を渡した
「これ通りに殺れということですか?」
『あぁ』
「自由に殺っていいのではなかったのですか?」
『明日はこれ通りに進めてくれ。時間厳守で頼むぞ』
烏(クロウ)に渡した紙は、殺す奴の名前とそれを実行する時間が書いてあるもの
だいたい30分おきに殺しが仕組まれている
殺すのに時間はかからないから長いのは移動時間の分
「わざわざ、こんな面倒なことするんですか?大量殺人をやるのであれば人が多い所を狙えばいいと思いますが。それに、前日に渡されても個人なので探すのが大変なんですけど」
文句の多い奴だな
『あたしがやることには意味がある。これ。印のある場所に行けば必ず会えるから』
もう1枚、紙を烏(クロウ)に渡し、その場を去る