零度の華 Ⅰ
『何も言わず勝手に色々やり過ぎたことは謝る。すまない。でも、あたしに鎖をつけなかったお前が悪い』
雲雀の方を見てニヤッと笑ってみせる
「テメェは何がしたいんだ。全てを敵に回して求めるのは何だ」
怒りにも満ちていると共に、分からない不思議といった感情が見え隠れしてはあたしにぶつける
『雲雀、お前はあたしと何年の付き合いだ?あたしが求めるものは分かっているはずだと思ったが、言わないと分からないか。あたしは面白さだけを求めている。そのためなら危険にだって飛び込む』
「今回、ここまでやったのはただの面白さだけということか?」
『そうだ』
理解できないといった目であたしを見ている
あたしは雲雀に呆れながらも平静を装う
『理解してもらおうとは思ってない。できないのならそれでいい。理解する必要もない。あたしは気分屋で自由人だ。そのうち、世界を敵に回すかもな。そしてお前達も...』
雲雀は殺気を向けてくるもあたしは動じることはない