零度の華 Ⅰ

【黒刃】【氷刃】に加えて、小刀もしかっりと綺麗にしておく



時間を作り周4回は手入れしていたが、最近怠ってしまっていた


『悪かったな』


刀に謝りながらも拭い紙で刀を拭いていく


途中、時間を確認すると12時の5分前までになっていたので、テレビの電源をつけて刀の手入れをしながらその時を待っていた




映し出される記者会見の現場の中継


辺りは緊迫した雰囲気に包まれている



12時になると、カメラの前に2人の人物が現れた

予想通り、鷹見親子の登場


カメラのフラッシュの嵐が巻き起こる中、口を開いたのは父親の方だ




<今回、記者会見を開いた理由は2つあります。

1つは捜査一課警部鷹見荒維率いるチームを結成させたという報告とこの放送を見ているであろう零(ゼロ)に向けての宣戦布告をするためです>



騒めきだす現場に2人は至って冷静で表情1つ変えやしない



< 329 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop