零度の華 Ⅰ



あたしが歩いている姿を見るたびに、軽蔑や蔑む目を向けてくる

そんな事を気にせず、あれから歩いて5分



目の前にある扉を開けて中に入る



「おい、入る時はノックをしろよな」


『別にいいだろ?ノックをするのが面倒なんだから』




あたしが入った場所は"理事長室"

そして、無駄に顔が整っていて年の若いこともあり女子生徒に人気でイケメンなこの学園の理事長の翼-ツバサ-



髪、瞳の色はどちらも漆黒の黒




「礼儀ぐらいはしっかりしろ。俺は年上でありここの理事長だぞ」


いつでも退学させることが出来るという脅しをかけているつもりだろうが、あたしにそんな脅しは通用しない


『それがどうした。あたしは好きで学校なんかに来てないんだ。退学させたいのならご勝手に』


「じゃあ、何のために来ている?」


『話す理由なんてない。探ってみろよ』





あたしはそこまで言うと、ドサッとソファーに座った


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