零度の華 Ⅰ
『なぁ、その話詳しく話してくれないか?』
あたしは2人の男に近づいていった
「誰だ?お前」
『情報屋』
正体を隠すか迷ったが、話が聞きやすいと思い素直に答える
「はっ!?お前、本当に情報屋かよ?」
「名前はなんて言うんだ?」
『声がでかい。名前なんてない。証拠が欲しいなら、お前達の話を聞かせてくれたお礼に情報提供をしてやるよ』
2人は顔を見合わせた後、さっきの話を詳しくしてくれた
「今、族の中じゃ話題になってる。主に犯罪をやってる族を次々と潰している」
「正体は不明で、1人みたいだ。族の奴等はそいつのことを"族狩りの月光"って呼んでるらしい」