零度の華 Ⅰ



族狩りの月光か、詳しく調べてみるか


あたしの退屈凌ぎになりそうだからな



「俺達が知っているのは、そのくらいだ」


『そうかありがとな。それでお前達は何が知りたい』


「零(ゼロ)について」



あたしは口角を少し上げた



『何故、知りたい?』


「特に理由なんてない」



今じゃ、零(ゼロ)は注目の的だろうな


殺し屋が存在することを目の当たりにすることになったから



『興味半分で聞いて、殺されても知らねぇぞ?』





2人の男少し脅してみる


案の定、怯えだした



死を恐怖とするのは弱いが故(ゆえ)か




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