零度の華 Ⅰ



いつもと同じ応接室に入ると、あたしより先に先客がいた



『なんで、ここにいるわけ?』



そこには招かざる客がソファーに座ってあたしを見ている




「そんなこと言わなくていいじゃーん。言ったでしょ?仲良くなりたいんだって~」



あたしが応接室(ここ)を利用していることなど、全く知るはずのない鷹見の姿が目に入った



鍵はあたしが常に持ち歩いているし、ドアの鍵は毎回かけている



このことを知っているのは、理事長である翼のみでスペアキーを持っているのも翼






......................そう言う事か







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