零度の華 Ⅰ
『鷹見荒維、鳳凰学園、高校2年生。光華に入っていて、主に情報参謀。父親は警視総監であり、そのため自分も警察官として働いている。若いながらも刑事としての名が高く、近々警部に就任するとか、しないとか。光華で警察官ということを知っているのは、幹部のみ。と、ザッとこんなものだな』
目を見開き、驚いている
それを見て、微笑しながら言う
『その喋り方も作っているだけ。警察の中ではクールな鷹見刑事で通っているんだろ?あたしにも見せてくれよ、鷹見刑事』
鷹見の纏う空気がガラッと変わった
偽りの姿を消した
「なんで、親のことや俺のことまでこと細かく知っている?どこで情報を手に入れた」
伸びた口調はなく、ワントーン低くなり笑みなんて全くない