零度の華 Ⅰ
波紋~乱れ華が舞う~
移動してきたあたしは今、梟銀夜の目の前に立つ
周りの声を無視して梟に話す
『梟銀夜、あたしを光華に入れてくれ。メンバーとして』
鷹見に言ったことと同じことを梟に話す
案の定、突っかかってくるのは鮫島
言葉を発しないがあたしを入れたくないという態度を示す虎山
「俺はコイツを入れること反対だかんな!!絶対、ロクでもないことが起きる」
『ひどい言い様。そんなに嫌だと言うのなら諦めるけど』
チラッと、後ろにいる鷹見に目を向ける
鷹見にとって、あたしのことを知るチャンス
逃すわけにはいかないだろう
「俺はいいと思うよ~。女の子が入ったら華やかになるしね~」
「ふざけるな!!女の力なんて、たかが知れてる。戦力にならねぇ。邪魔なんだよ」
鼻を鳴らし笑みを浮かべる