零度の華 Ⅰ
勝ち誇った顔を見せる鮫島
後悔をするのはどちらかハッキリさせてやる
『決まりだな。放課後、屋上で』
あたしは手を振りながら光華のたまり場を出た
その後は応接室に戻り、パソコンをして放課後まで時間を潰していた
放課後を知らせるチャイムとともに、あたしはパソコンをカバンにしまい屋上へと足を運ぶ
分厚い扉を開けると、強い風が吹き大きく髪がなびく
西日によって視界が遮られ、細目にしていた目も徐々に目がなれ視界が広っていった
すでに光華のメンバーが揃っている
梟はフェンスに寄りかかり、心配そうな顔であたしを見る愛川
その横に虎山、鷹見と並び、1人だけ前に出ているのが鮫島