零度の華 Ⅰ


流石、総長というべきだな
全く動じないな


そう言えば、こいつらはその動物と同じだったな


鮫島はサメのように荒々しく攻撃的だ

しかし、何もしなければ大人しい


鷹見はタカのように視野が広いためよく周りを見ていて、賢い


虎山はトラのように頭がよく、判断力が高く一発で相手を仕留める


梟はフクロウのように夜の喧嘩で右に出るものがいないくらい強い

夜行性のため昼は大人しい、というよりは肝が据わっているというべきだな





夜を制する者


あたしと梟は似ているようで似ていない



人に流されず自分の世界を生きることは似ているが"作る"か"壊す"かの違いだな



今はそんなことどうでもいい



早く、夜へとならないだろうか


楽しみが先にあると、時間が長く感じるものだ



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