俺を好きになってよ。

「りっちゃん!何で言ってくれなかったの!」

「え、な、何を」

教室に入るなり麻衣子が私の方までかけてきた。
というか、突進された。

い、痛いぞ…結構…

とりあえず自分の席まで移動する。


ていうか、

何で言ってくれなかったの…?

だと……?

ま、まさか…

私がよっしーを好きだということが……



「昨日、まいと由が帰ってる時に、佐野くんとりっちゃんが一緒に帰ってるとこ見ちゃったの!!」

「げ…」

見られてたのか…。
しかも見られてはいけない人たちに。

やばいぞ

この展開は。

「…2人って付き合ってるの?」


きちまったよ…。

「ち、違うんだよ麻衣子、」

「ううん、気にしないで!最近思ってたんだよね〜!2人でいること多いから!」

いえ、お互いの恋愛相談を。

「あの、麻衣子…?」

「そっか〜そうだったんだね!まいも頑張らなくちゃだ〜!」


もしもし?麻衣子さん?
私の話聞いて?

ダメだ、応援するオーラ出ちゃってるよ。

それより…昨日2人で見たってことは…

「凛月、園田、おはよ」

「よ、よっしー!おはよ」

「お前昨日見たぞ?南と一緒にいるところ!」

ああ、オワタ…。

「ち、違うんだよ!2人とも!これは…」

「なになにー皆で何話してんのー?」

「実はさ、」


来るなあああああぁぁぁぁっっ

待って!

お願いだから
私の話を聞いてください!!

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