俺を好きになってよ。
夏休み前の学校。
全校生徒は体育館に集まって、校長先生の話を聞いている。
その中のひとり、私。
「ねぇ…長くない?」
「……眠くなってきた」
出席番号が前後の私とよっしーは小声で話していた。
だって、話してないと眠くなるんだもん!!
って言っても話が尽きて………。
「ん…りっちゃん起きて!」
目が覚めた時には式が終わっていて、目の前に麻衣子がいた。
やば、マジで寝てた!!!
私は慌てて椅子から立ち上がり、麻衣子と教室に戻る。
「それにしても、良かったね!!赤点回避おめでとう!」
「ホントだよ〜!聞いた時の脱力感!!これも二人のおかげ!!」
2人がスパルタ教師をやってくれたおかげで夏休みを迎えられる!!
「ところでりっちゃん、海行かない?」
「え、海…!?行く!!」
インドア派だけど海は好きなんだ〜!
矛盾してるけどいいや〜!
海とか久しぶりなんだけど!!
麻衣子と水着買いに行きたいな〜!
2人で海とか楽しそう!!!
なんて、てっきり2人かと思ったけど、外れた。
「じゃあ、まい達と由と佐野くんの4人で行こ!!」
えぇぇぇぇっ!?