俺を好きになってよ。

突然の事で私も渚月も…もちろん、その日、病院にいたお母さんも呆然と立ちすくしていた。







顔に白い布がかかったお父さんの前で。






即死だったらしい。


偶然、その道を通った車がいたらしく、ガードレールが壊れているのに気づき、下に車が落ちているところを見つけたとか。


だけど救急車が駆けつけた時にはもう遅かった。










お母さんはお父さんの死後も家のためによく働いた。


そんなお母さんを見て、何かしてやりたいと思って始めたのが2人で交代して家事、そして、バイトだ。

大変だけど、お母さんにこれ以上負担にかかるような事はさせたくないと思うとあまり苦ではなかった。










私はお父さんに挨拶をし、和室を出て、学校に向かった。




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