俺を好きになってよ。

麻衣子が彼女になれば必ず麻衣子を襲う奴らも現れる。

好きだから傷つけたくない。

そんな思いが強かったんだろう。


「でも麻衣子はそれじゃあ納得しなかった…」

そう言うと麻衣子はニコッと笑った。
だって、あの時から麻衣子は時間が開けばいつも彼氏さん探していたよな…。

それで諦めるほどの女じゃないよ、麻衣子は。

「だからね、麻衣子、きぃくんが学校行くの狙って後付けてたの!」

「え、!?…それって…」

ストーカーでしょ…。
麻衣子さん、怖い…。

「そしたら、案の定きぃくん絡まれてて。そこに麻衣子が駆けつけたの!」

想像すると麻衣子と彼氏さん逆になっちゃうんだが…。
というか、普通麻衣子も逃げるだろ!


…それだけ、好きってことか…。


「それで…どうしたの?」

「2人で協力して倒しちゃった☆」

「はい?」


いやいや、倒しちゃった☆じゃないから!?

☆つけないで!?

彼氏さんが倒してくれたならわかるさ!

協力した!?

麻衣子さん…もしかして底で本性がバレたんじゃ…。


「うん、バレたの。最初はきぃくん驚いてて、ちょっと見る目が変わってた」

当たり前だ。

大人しいフワフワ系女子が実は喧嘩強いなんていわれたら誰でも驚くさ!



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