俺を好きになってよ。

「りっちゃん、怪我してない!?」

「は、はい!」

ものすごく心配そうに言われたからビックリして敬語になっちゃった。

ていうか、さっきの冷たい目といい、今の慌てている顔といい…

南も裏表あるのかな…?

「よかったー…あ、りっちゃんじゃなくて先輩が怪我しそうだったんだっけ?」

「ゔ…」

「本当、短気なんだからー!ああいうのはほっとくのが一番だよー」

……なさそうだな、うん。

そう信じよう。


教室に入るとさっきの騒動を見てた人もいるのか、その話で騒がしかった。

その話はあの2人にも届いてたようで。

「りっちゃん!…大丈夫だった?」

「おい、南、凛月どうしたんだ?」

2人にも心配かけちゃったな。

南が適当に済ませてたけど大丈夫かな…。

2人やクラスの子は納得したようなしてないような雰囲気なんだけど…。

フリってなんだか簡単そうに見えて実は大変なの?

私は初めてその苦痛さを知りました…。

そして、これからまた敵が増えていくんだと思うと気が遠くなってきた。

ああ、私のハッピーライフは、これからサバイバルライフになるのね…。


御守先輩達が今日のでこりてくれるといいけど…。




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