俺を好きになってよ。
「…っ、はぁ…」
そこで目が覚めた私。
時計を見ると7時を少し過ぎていた。
最悪な夢だったな…。
思い出すだけで胸がズキズキと痛む。
「引きずらない……。この気持ちは終わったものなんだから」
ベッドから降りて私は洗面台に向かった。
そして制服に着替え、メイクをする。
ある程度メイクしなきゃゆうちゃんの隣歩けないよ!!
ゆうちゃんの天使にはかなわないから…!!
「大人びた今でも天使ってずるいなぁ〜…」
ほんとずるい!
ウチはお母さんは美人だし、渚月もお母さんに似て美男子なのに私、ブスなんですけど。
渚月とは双子なのにブスなんですけど。
この差は一体どこから生まれたんだろう…。
きっとアレだな。女子力の欠片もない女だからかな。
だめだ…メンタルやられるからここまでにして早く家でなきゃ。
時計を見ると待ち合わせの時間だった。
玄関のドアを開けると家の前にゆうちゃんが立っていた。
私には気づいてないらしく、イヤホンをつけていた。
何聴いてるのかな…?
よし!!
「ゆうちゃん!!!おはよ!!!」
「うわぁっ!!…り、凛月!?」
何もそんなに驚くことないのに!
私はただ静かに忍び寄ってイヤホンを素早く外し、大声で挨拶しただけなのに〜!