俺を好きになってよ。
見てはいけないもの
(南side)
昼休み。
俺は奈那と一緒に奈那が作ってくれたお弁当を、空き教室で食べる。
「どう?南、甘い卵焼き好きだって聞いたから!」
「うん、おいしーよ!」
なんて、表ではそう口にするけど。
"その話いつの話だよ"
なんて思ってた。
中学はじめの頃じゃん。昔と今とじゃ変わってるのに。
奈那とは中学からの仲で、学年は違ってもいつも一緒に学校に通っていた。
たまに由貴と3人でご飯を食べたり遊んだりしていた時期があった。
そして、俺と奈那が遊んだ帰り。奈那を送っていく途中で奈那が俺に告白してきた。
「ねぇ…南。私ね…南の事好きになっちゃって。…その…っ、付き合ってください…っ!」
いきなりの事で戸惑ったけど、奈那の事は別に嫌いじゃなかったし俺はOKを出した。
俺と付き合った時から奈那は変わってしまった。