俺を好きになってよ。
「ンなわけあるかい!」
「え、凛月?」
「な、何も!」
何妄想してんだ私!
そんなの有り得るわけないだろ!
「告白…か。そんな勇気なんてないよ」
やっぱり皆そうだよね。
私や南に関係なくよっしーだって、誰でも告白する勇気なんてないんだよ。
「だいたい、振られるって分かってるし」
「えっ…」
何で言いきれるの…?
だって麻衣子はよっしーが好きなんだよ?
2人は両思いなんだよ?
「結局、皆南の方に行くんだよね」
「よっしー…?」
南と麻衣子を見るよっしーの目がとても悲しく見えた。
過去にも南に取られちゃったとかあったの…?
今凄く抱きつきたいって思っちゃった。
私はよっしーが好き。
よっしーしか見てないよって。
そういう思いを込めて、私は。
「…凛月?」
「私、よっしーの恋応援してるから。だから…諦めないでね!何かあったら相談乗るから」
手を握って気持ちを込めて。
今の私にはこれくらいしか出来ない。
「ありがとう、凛月」
それでも、この笑顔を見れたから。
私も頑張ろうって思える。
切ないよ。
よっしーがこんなに近くにいるのに、遠くにいるようで。
私はこの思いを閉じ込めるしかないのかな…。
南。
お互い頑張ろうね。
この光景をまさかあの人に見られるなんて思ってなかったのだ。