俺を好きになってよ。
南の家に戻ると、さっそく冷えピタを貼り、とりあえず熱をはかる。
「…38度も…」
昨日の今日でこれとは…恐ろしい。
そう思いながらリビングに向かう。
「すみません、使わせていただきます…!」
家には誰もいないから勝手に使うのはいけないことだけど…。
すみません!!
私はお粥を作った。
そして部屋に戻り、南の側にかけよる。
息荒い…すごく苦しそう。
「ん……」
悪い夢でも見てるのかな…
眉間にシワを寄せながら寝てる。
渚月もこういう時あったっけ…。
渚月が小さい頃風邪をひいた時に必ず私がやっていたことがある。
だから、南にも…。
私は南のオデコに手を乗せ、幼稚臭い言葉を言った。
「いたいの いたいの とんでゆけ」