俺を好きになってよ。
でも、その続きをなかなか話そうとはしない。
「…何?」
「いや、見間違いだったらごめんね。俺が早退した日の昼休み……佐伯とキスしてた?」
「え…」
うそっ見られてたの!?
しかも一番見られては行けない人に!?
南の言葉でよみがえる記憶。
ど、どうすればいいんだ…!!
「し、してないよ…?」
「嘘つかないで。りっちゃん、嘘つく時いつも髪の毛クルクルするよね」
「ぐっ…!!!」
なぜそんなことを!!!
それ麻衣子にしか言われたことないのに…!!!
ていうか南さんの顔が何故かとても冷たい。怖い顔。
気のせい…?
「2人は付き合ってるんだー」
「ち、違っ!!」
「別に隠さなくていいのに。2人、幼なじみだしそうゆう関係になるのも時間の問題だよねー」
「だから違うって!!」
「ねぇ…。佐伯とどんなキスしたの?軽いキス?……それとも深いキス?」
何、南…。
怖い。
今、南がすごく怖い。