俺を好きになってよ。
後悔してる?
あの日、屋上の件から私と南は話さなくなった。
席替えが行われ、お互い離れたのもあるけど、私が避け続けているから。
だって私。
「告白しちゃったぁー……」
『好きな人からのキスがこんな最悪だとは思わなかった…っ!!』
これ!!!あの時言うなんて思ってなかったもん!!!
「…佐野くんは何て言ってたの…?」
「それが…」
私は麻衣子に説明した。
それを言ってしまったあと、すぐに授業も受けずに帰っちゃったんだよね〜…。
だから南の顔見てないし、返事も聞いてない!!
「りっちゃん…馬鹿だね…」
「なっ!頑張って告白したのに!!!」
「それ、告白したって言うの?」
「……ん?」
え、告白じゃないの?
「…まぁ、告白なんて人それぞれか。それより、返事、聞かなくていいの?」
「今更聞くなんて無理だよ…。だって避け続けてどんだけだと思う!?」
「…1週間?」
そう。
席が変わってからも南が声をかけてきた。
でも私はそれを無視し続けた。
どんな顔して向き合えばいいのか分かんなくて…。