俺を好きになってよ。
後悔してる?

あの日、屋上の件から私と南は話さなくなった。
席替えが行われ、お互い離れたのもあるけど、私が避け続けているから。


だって私。


「告白しちゃったぁー……」





『好きな人からのキスがこんな最悪だとは思わなかった…っ!!』



これ!!!あの時言うなんて思ってなかったもん!!!

「…佐野くんは何て言ってたの…?」

「それが…」


私は麻衣子に説明した。



それを言ってしまったあと、すぐに授業も受けずに帰っちゃったんだよね〜…。

だから南の顔見てないし、返事も聞いてない!!



「りっちゃん…馬鹿だね…」

「なっ!頑張って告白したのに!!!」

「それ、告白したって言うの?」

「……ん?」

え、告白じゃないの?

「…まぁ、告白なんて人それぞれか。それより、返事、聞かなくていいの?」

「今更聞くなんて無理だよ…。だって避け続けてどんだけだと思う!?」

「…1週間?」

そう。

席が変わってからも南が声をかけてきた。
でも私はそれを無視し続けた。

どんな顔して向き合えばいいのか分かんなくて…。



< 204 / 274 >

この作品をシェア

pagetop