俺を好きになってよ。
「…りっちゃん可愛い」
「うるさい…っ」
__ドサッ
「きゃぁぁぁああっ」
何か落ちる音と叫び声で私達はその方を見る。
え、嘘。
人がいた。
女の人と子ども。
見られた!?
「明恵さんと輝…!」
そう言ったのは南だった。
え、知り合い?
もしかして…
「…南の子ども?」
「違うから!!」
え、じゃあ何?
「南ったら!何で言ってくれなかったの!?」
綺麗な女の人がこちらに駆け寄ってくる。
「やっぱり…南、結婚してたの?」
「やっぱりって何!?違うから!」
それからため息をついて口を開いた。
「義母さんだよ…」