俺を好きになってよ。

お義母さん!?

「は、はじめまして!!日高凛月と言います!!」

「凛月ちゃん、南がお世話になっています!」

「いえ!こちらこそ!」

「もういいから…明恵さん、買い物の帰り?」

南は遠慮がちにお義母さんと話す。

…それに、名前で呼んでる…。


「ええ、そのついでに輝を迎えに行ったの!」

「そっか、荷物持つよ」

「あら〜ありがとう!」

荷物を持って隣に並ぶ。

ふたりを見ると恋人にも見えるな〜…。


そんなことを思っているとスカートを引っ張られた。
不思議に思って下を見ると小さな男の子が。



柔らかそうなほっぺが赤く染まっていて、長いまつげにクリクリな目。


か、可愛すぎる!!!


「えーと、輝くんだっけ?」

「うん!ボク、ひかる!5歳だよ〜!」


そう言って右手をパーにして突き出す。


え、可愛すぎる!!!


「お姉ちゃんは凛月って言うんだよ〜!」

「りつ…。じゃありっちゃんだね〜!」

「うんうん!!りっちゃんって呼んでね!!」


えへへー、と笑う輝くん。


あー、和む…。


「まさかとは思うけど…2人は付き合ってるの?」

「…えっ」

「そうだよ」

何て応えたらいいんだろうと思ってたら南が応えてくれた。


すると、明恵さんは難しい顔をした。


もしかして…付き合うのって反対…?

ドキドキハラハラしていると、明恵さんがニコニコし始めた。


「そうなの〜!!も〜南ったら何も話してくれないから、モテるのに一生独身かと思っちゃったわ〜!」

「そ、そうなんですか…」

私達、今日付き合い始めました。


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