俺を好きになってよ。
南、何も言わないのか…。
じゃあ、御守先輩の時も言わなかったってこと?
まぁ、私も恋愛話は家族にあまり言いたくないから気持ちは分かるなー。
…だって話したらうるさいんだもん。
「そっかー、まさかこんなに可愛い子が彼女だなんて〜!」
「あ、ありがとうございます…」
「そ〜だ!凛月ちゃん!これから暇?」
「え…」
時間を見れば5時頃だった。
家には今日はお母さんとがいる。
渚月もいるだろう。
だけど、これから帰って洗濯たたんで、料理作って…。
ひ、暇じゃない!!!
でも断ったら悪い印象与えちゃうかな?
うーん、でもいそがしいし…
「明恵さん、りっちゃん暇じゃないよ」
「あら、そうなの〜!ごめんなさいね!」
「い、いえ!」
「じゃあ、機会がある時家にいらして?ご馳走するわ!」
「ちょっと、明恵さん!」
「いいじゃないの〜!お母さん嬉しいんだから〜!じゃあ、またね!」
そう言って明恵さんと輝くんは帰っていった。
「…ごめんね、明恵さんせっかちだから」
「ううん!明るい人で面白いよ!」
「そか…」
南…何かさっきと雰囲気が違う?
「ねぇ…やっぱり遠慮しちゃうの?」