俺を好きになってよ。
「…ははっ、りっちゃんはお見通しかー…」
「いや、わかるよ!」
「…3年前に父さんが再婚したんだ。…輝を連れた明恵さんと」
そうだったんだ…。
でも、明恵さんへの接し方をみると
「…お母さんの事がまだ忘れられないんだね…」
「うん…」
再婚するって聞いた時は驚いたと思う。
南にお義母さんが出来るんだから。
戸惑うし、どうやって話せばいいのかもわからなかったと思う。
「…今さらどう接すればいいか分からないんだ」
「…南…」
こんな弱い南見たくない…。
私は南の腕を引っ張ると、自分の家とは逆方向に向かって走る。
「ちょ、りっちゃん!?」
「黙ってついてきて!!」