俺を好きになってよ。
結局、私達4人はバスケをやることにした。
もちろん、男女分かれるけども。
さっきから、何か隣で話している奴は無視しよう。
「ねえー、由貴ぁー!りっちゃんが冷たい!」
「しらん」
よっしーも呆れているな…。
これはほっとくのが一番ってことだな。
球技大会かぁー…。
そうだ。
全校でやるってことは、
御守先輩がいるってこと。
あの男が触れたところが疼く。
その瞬間、記憶がよみがえってくる。
「りっちゃん?」
「っ!ど、どうしたの?」
ダメだ。
あいつのことは人参って思っておけばいい。
あいつは人参…あいつは人参…
「ねぇ、りっちゃんー?」
「もう!黙って人参!」
「えぇっ!?お、俺…人参なの…」