俺を好きになってよ。


「…よし、これで全部だよね?」

「うん、これで全部。はぁ、疲れたね」

ボールが入ったかごを倉庫に持っていく。
それを奥にしまった時、聞いてはいけない音がした。


__ガチャンッ















ん……?





私達はお互い顔を合わせ、恐る恐る後ろを振り返った。

さっきまで開いていたはずの扉が開いていない。

まさか…怪奇現象…!?


なんて、あるわけなくて。
扉に手をあて、開こうとした。



「あ、開かない…」

「凛月、離れて。……っ、ホントだ…」

よっしーでも開かなかったってことは、もしかして…



「「…閉じ込められた?」」



鍵がかかっているってことだよね?
鍵は外からしかかけれなくて、内側にはない。

倉庫の鍵を閉めたのは多分、ボールで遊ぶ人がいるから、紛失を避けるためだろう。

で、私達に気づかずに鍵をかけた…。










お、おまいがー……。





< 37 / 274 >

この作品をシェア

pagetop