俺を好きになってよ。
「…よし、これで全部だよね?」
「うん、これで全部。はぁ、疲れたね」
ボールが入ったかごを倉庫に持っていく。
それを奥にしまった時、聞いてはいけない音がした。
__ガチャンッ
ん……?
私達はお互い顔を合わせ、恐る恐る後ろを振り返った。
さっきまで開いていたはずの扉が開いていない。
まさか…怪奇現象…!?
なんて、あるわけなくて。
扉に手をあて、開こうとした。
「あ、開かない…」
「凛月、離れて。……っ、ホントだ…」
よっしーでも開かなかったってことは、もしかして…
「「…閉じ込められた?」」
鍵がかかっているってことだよね?
鍵は外からしかかけれなくて、内側にはない。
倉庫の鍵を閉めたのは多分、ボールで遊ぶ人がいるから、紛失を避けるためだろう。
で、私達に気づかずに鍵をかけた…。
お、おまいがー……。