俺を好きになってよ。


ちょ、麻衣子さん…?

「頼りねぇなら頼りねぇでハッキリ言えや!アタシら何のための友達なんだわ!」

あ、あの、口調が…


私が動揺を隠せず口をぱくぱくしていたら、麻衣子がまた泣き出した。


「っ、聞きたくても…!聞きたくても我慢してたんだわ!…りっちゃんがアタシを助けてくれるから…アタシも何かしたりたいって…」

「うん…」

「なのにっ…何で何も言ってくれんの…?アタシら友達じゃねぇの…っ?」

麻衣子は悩んでたんだ。
私の事で、悩んでくれたのに。
麻衣子に言わない自分が最低だ。

私は、南と付き合ってるフリをしているということ、襲われた時の話をした。
…もちろん、よっしーが好きってことと、何でフリをしてるのかは言えなかったけど…。


「…他にも隠しとる事あるやろ…」

ゔっ…やっぱり分かるのか…。
麻衣子さん…恐るべし!

「まぁ…いいわ。…でもりっちゃんがまいに話してくれて嬉しかった。だけど、これ以上1人で抱え込むのはやめてね…?」

口調が戻ってひと安心した時、

「次、アタシを頼らんかったら…絶交するかんな…?」

「…はい」

麻衣子さんをもっと頼ろうと思った時でした。





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