秘密の陰陽師 【弐】

「お帰りなさいませ
舜様、葵様」


いつものようにメイドさん達が
出迎えてくれる




「おじゃまします」



ニコッと笑って舜の部屋を目指す



すると廊下で意外な人に会った



「おぉ舜〜
おっ葵ちゃんもいるのか!
あつあつだね〜」



そう言うのは舜のお父さんだ



「変態じじい帰ってきてたのか」



しれっと舜が言う



「お前な〜お父様に向かって
変態はないだろう〜」



そう言ってシクシクと泣き真似をする
舜のお父さん



「キモいわ。さっさと海外戻れよ」



舜は冷ややかな目でそう言う



「ねぇ葵ちゃんひどくない?
ひどいよね?もう舜なんかやめて
僕にする?」



そう言って私に近づいてくる



「それ以上近づくと
2度と生き返れないようにしてやる」


そう言うと舜は左手で印を組む
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