秘密の陰陽師 【弐】


「うまい…まじでうまい」


舜はニコニコして杏仁豆腐を食べる


こんなに喜んでくれるんだから
作りがいがあるよ



「私ね…舜に出会えてよかったよ…」



なぜか私はそんなことを口にしていた



「どうした葵?なにかあったのか?」



心配そうに舜が聞いてくる



「ううんっふと思っただけよ」



私は少し笑って杏仁豆腐を食べる



「俺も葵に出会えてよかったぜ」


舜がそう言ってくれた


「ふふふっありがとね」



私たちは目を合わせて笑いあった



気がつくともう1時に近づいていた


「そろそろ行くか」


舜の言葉に頷き私は着替え始めた



着替えて部屋に戻るとそこには
狩衣姿の舜がいた



それはそれはもう
最高に似合っててイケメンでした



「舜狩衣持ってたんだね」



「あぁ久しぶりにきたけどな」



「よし、じゃあ行きますか」


そして私たちは夜の見回りに出た
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