秘密の陰陽師 【弐】

舜がそう聞く



「ん?あぁっ、ちょっと道に迷てしもてな」



ん?関西弁?



「ここの方じゃないんですか?」



「そうなんよ。
俺最近この辺に引っ越してきたんやけどな?
方向音痴で全く分からへんねん。
ちょっと散歩に出かけよ思て外に出たら
このざまや」



やれやれと言って彼はショボンとする



別に…悪い人ではなさそうだな



「お家の住所とか分かりますか?
よければお送りしますよ」



私はニコッと笑ってそう言う
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