秘密の陰陽師 【弐】
そこに書かれていた住所は
この地域のもので
今いるところから5分で着く場所だった
「近いようなのでお送りしますね」
「ほんま、かんにんな〜
ありがとうやで〜」
彼はそう言ってニコニコする
私達は住所の場所に向かって
歩き始める
「ところでおたくら
なんでこんな時間に外におるんや?
迷子って訳でもなさそうやし
なんやその忍者みたいな格好は?」
関西弁の彼がそう聞いてくる
うーん…陰陽師とは言えないしな…
なんて言おうかな…
「俺たちこの地域の見守り隊に
所属してるんです
週に一回こうやって見回りをしてるんですよ」
舜がそう言ってくれた