秘密の陰陽師 【弐】
第伍章
「よしっ今日も見回り始めよう」
そう言って教室を出ようとした時
「あれ〜?葵ちゃんやんか〜
こない誰もいてへん教室でどうしたんや?」
ゲッ…今1番会いたくない人が目の前に…
瀬戸拓海…
「えっあ、なんでもないよ?
そろそろ帰ろうかなぁなんて
思っていたところなの」
私は慌ててそう言う
「見回りがなんとかて言うてかなかったか?」
やば…聞かれてた…?
私は必死に考えて
「えっ空耳じゃない?」
そんな苦しい言い訳をした