秘密の陰陽師 【弐】
「うーん?でも俺こう見えて
すんげえ耳いいんやけどな?」
こう見えてってどう見えてだよ…
なんて少しツッコミを入れてしまった
「あははっ…
じゃあ私そろそろ帰るね…」
一旦教室から出よう
そう思った時
「行かさへんよ?」
そう言って扉を塞がれた
「なに…?私帰りたいんだけど?」
私は少し焦ってそう言う
どうしてか分からないけれど本能が
"早く帰れ"
そう叫んでるんだ
私達陰陽師は勘が鋭い
どう言う理由であれ本能がそう言うならそれに従わなきゃ